ビジネス書から学んだ価値ある一節

経営、ビジネスに関わることを中心に、ビジネス書から私が学んだ「重要だと思ったキーワードや一節」を最大3つまとめていきます

問題とは何か? 問題点とは何か? その違いを意識していますか?

問題と問題点の違い、問題解決の手法を再確認したいと思って読み返した本。以前に読んだときには理解できていなかったことが再発見でき、考え方の整理になった。問題解決能力を理解し、スキルアップしたい人は何度も読み返すべき一冊だと思った。

この本で私が重要だと思ったキーワードや一節

  1. 問題とは、日標と現状のギャップであり、解決すべき事柄である(P26)
  2. 問題点というのは原因の中で手の打てるもので、かつ手を打つ必要のあるものを言います。この二つの要件を合わせて、手を打つべき原因といいます(P40)
  3. 与えられた制約の下での対策が戦術であり、制約条件そのものを動かすのが戦略である。戦略によって制約条件を動かし、企業活動の流れを大きく変えることが可能になるわけです。(P212)

出典:「新版 図解・問題解決入門―問題の見つけ方と手の打ち方」 佐藤 允一 ダイヤモンド社; 新版 (2003/11)

感じたこと、気付いたこと

日頃、悩んで頭がモヤモヤとしているときは、結局は問題の定義ができていない時と再認識。 「問題とは目標と現状のギャップ」ということを常に頭に入れて、 目標が明確でないのか、現状を正しく把握できていないのかを確認することが大事。

問題と問題点を混同して使いがちだが、問題点が手を打つべき原因と理解することは、 問題解決が効果的、効率的に可能になる第一歩。

そして、今回、再確認して分かったことは、「与えられた制約の下での対策が戦術であり、制約条件そのものを動かすのが戦略である。」ということ。たしかに、制約条件そのものをどうやって動かすかが出来れば、本質的な改善につながり、無駄な作業をしなくて良い。問題解決の本の中に、このキーワードがあったことに、この本の奥深さを感じた。

問題の構造化をどのようにして解決をするのか、制約条件がどのように関わっていくのか等、 仕事や日常の事例をもとに解説があり、頭の使い方がよく分かる本。 本書にあった、入力、制約条件、プロセス、出力と、目標とのギャップで問題を捉えて問題解決が図れると、 もっと仕事が楽になる。