幹部に自分の思いを伝える時は、「一つに絞り、短く伝える(10文字以内)」を繰り返す。
効果的な幹部の育成方法を知りたいと思い、読んだ一冊。社長の「幹部に対する悩み」の考え方、解決策が具体的な会話で50事例あり、参考になる一冊だった。
この本で私が重要だと思ったキーワードや一節
- 社長の譲れないおもいや考えに合わない幹部であれば、時間をかけ話し合ったうえで卒業してもらいましょう。(P17)
- 幹部に伝える時は次の工夫をしましょう
1)たくさん伝える → 1つだけ伝える
2)長く伝える → 短く伝える(10文字以内)
3)仕事・会議だけで伝える → 雑談・飲み会でも伝える(P27)- 幹部に経営の内容をオープンにし、社長と共に悩み苦しみ続けることで幹部の目線が変っていきます。(P334)
感じたこと、気付いたこと
幹部に必要な前提条件として、社長の譲れない思いや考えに合うことは、非常に大事。細かな手法レベルの考え方は違う方が最適な解を見出しやすいと思うが、経営のベースになる価値観は同じでないと駄目。 考えが合わない場合には、どうやって卒業してもらうかを考えていく必要がある。
価値観を伝えていくうえでも、「短い言葉」を何回も伝えることが大事。聞く側の立場で考えても、長い話は頭に入らない。短いけれど、深みのある言葉を考えて使う必要性を再認識した。
そして、社長と幹部との目線を合わせるには、持っている情報の量・質・も近づける必要がある。情報の量・質が違えば、目線は合わないのは当たり前だと再認識。
上記のキーワードは、参考になった箇所のほんの一部。 幹部の前提条件、自己診断シート【部下からの信頼編】、振り返り帳、幹部がやる気にならない原因と解決編、幹部が習得すべき知識例やリーダーシップ発揮に必要な能力など、課題整理に役立つ内容が多かった。
幹部がなかなか育たない、マネジメント力がない。幹部の登用と中途採用はどうするか? ポストの設定と権限委譲のコツは? 幹部の処遇をどう決めるか? 提案力や経営力をつけさせるには? といった悩みがあったら、今後参考にしたい。