ビジネス書から学んだ価値ある一節

経営、ビジネスに関わることを中心に、ビジネス書から私が学んだ「重要だと思ったキーワードや一節」を最大3つまとめていきます

「考える力」を引き出したいからこそ、行動科学でのアプローチが効果的

短期間で8割の「できない人」を「できる人」に変えると絶大な支持を集める、日本の行動科学マネジメントの第一人者の「教える技術」。「ほめ方」「しかり方」はもちろん、新人・中途社員・大人数など場面で使える55のメソッド・・・という紹介文を読んで、教育方法の参考にしたいと思い読んだ本。

教える側の立場にたった内容で、教え方を教わったことがない人にとって参考になる一冊(もちろん、私も)。

この本で私が重要だと思ったキーワードや一節

  1. 「教える」とは、相手から「望ましい行動」を引き出す行為である(P25)
  2. 「考える力」を引き出したいなら、「考える」という過程を一つひとつの「行動」に細かく分析し、その手順を見せたり説明したりしなければいけません。(P105)
  3. 行動を具体的に言語化しようとするとき、おおいに参考になるのが、行動分析学で行動を定義するときに用いられる「MORSの法則(具体性の法則)」です。(P72)

出典:「行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術」 石田 淳 (著) かんき出版 (2011/6/21)

感じたこと、気付いたこと

教えるとは、望ましい行動を引き出す行為として、行動で状況を判断する必要があると再認識。

行動でしか結果は変らず、まず行動に焦点をあてれば、目に見えない思考や性格原因分析の手段にすぎない。だからこそ「考える力」を強化したいなら、その過程の行動を細かく分析して、その行動に働きかける必要があると理解した。 また、「具体的な行動に」が伝わらないケースもある。具体的とは何かを伝える時にはMORSの法則で伝えるのが良いと感じた。

劣後順位の必要性、ほめるターゲットは「部下の性格ではなく、あくまで行動」、モチベーションについても行動の回数で判断するなど、実現再現性を求める科学的なアプローチにには測定出来ることが必要。「短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント」とともに、今後参考にしたい。

行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術