ビジネス書から学んだ価値ある一節

経営、ビジネスに関わることを中心に、ビジネス書から私が学んだ「重要だと思ったキーワードや一節」を最大3つまとめていきます

記憶力の土台には、論理的な文章の3つの法則「イコールの関係」「対立関係」「理由付け・因果関係」が大事

記憶術について、予備校カリスマ講師であり、教育のプロがどのように考えているかを確認したくて読んだ本。記憶術について気楽に読みたい方の一冊。

この本で私が重要だと思ったキーワードや一節

  1. 記憶力の土台は論理力にある。論理的な文章の3つの法則「イコールの関係」「対立関係」「理由付け・因果関係」を知ること。(P135)
  2. 「セレゴ・メソッド」は記憶の段階を次の四つに分類している。 (P140)
    ・ファミリア(familiar)=親近感
    ・リコグニション(recognition)=見分ける
    ・リコール(recall)=再生する
    ・オートマティック(automatic)=自動的→習熟
  3. 一度目の学習は、丸暗記ではなく、理解することを考える。二度目の学習は、一時間以内に行なう。これが確実に、しかも効率よく覚えるためのスケジューリングの第一鉄則となる。(P166)

出典:「出口汪の「最強!」の記憶術」 出口 汪 水王舎 (2015/4/30)

感じたこと、気付いたこと

ITが進んでいる現状では、記憶すること自体の優位性は薄れていると思うが、創造的な思考をする上で最低限の記憶は必要と思う。「考える力」を上げるためにも、「記憶力の土台は論理力にある」というメッセージには共感する。

記憶術について、エビングハウス忘却曲線を用いて分散学習のメリットの説明など、関連する書籍を読んだことがある人には目新しい情報は少ないが、受験生の勉強状況に応じた記憶法の説明は、具体的な行動を理解しやすいと思う。 記憶の状況を「セレゴ・メソッド」という段階で分けて考える内容は、新鮮だった。

記憶術について気楽に読みたい方の一冊だと思う。

出口汪の「最強!」の記憶術