ビジネス書から学んだ価値ある一節

経営、ビジネスに関わることを中心に、ビジネス書から私が学んだ「重要だと思ったキーワードや一節」を最大3つまとめていきます

組織が求めているタイプに応じた人員配置をするために、類人猿診断が分かりやすい

「結果や成果をあまり追求しないタイプ」を理解したいために読んだ本。仕事の場面で、話が噛み合わないと感じたら一度読んでおきたい一冊。

この本で私が重要だと思ったキーワードや一節

  1. 自分にとって当たり前の意見」が、実は少数派であること。それを知ることが、類人猿分類をビジネスやチーム運営に活かす第一歩なのです。(P49)
  2. 成熟したボノボには、他のタイプに真似できない、度量のある上司としての資質が生まれます。(中略)ただし、そうした懐の深い人間に成長するためには、79ページでも述べたように、他者への依存心を、どこかの段階でより高度な価値観に昇華させていく必要があります。
  3. ゴリラタイプがトップを占める組織というのは、今あるものを安定して回していくことはできても、新しいものを生み出し、ブレイクスルーを起こすことができなくなります。

出典:「類人猿分類公式マニュアル2.0 人間関係に必要な知恵はすべて類人猿に学んだ」 Team GATHER Project (編集) 夜間飛行 (2015/9/11)

感じたこと、気付いたこと

類人猿診断の考え方は、感情を表に出すのか出さないのか、物事を追求・達成か現状維持かの2軸で考えるだけなので、非常にわかりやすい。また、この視点は組織運営における受身タイプか積極タイプを見る視点とも重なり、非常に活用しやすい考え方といえる。

「結果や成果をあまり追求しないタイプ」は、ゴリラやボノボのタイプとなるが、どういった価値観をもっているかを確認できた。また、企業の目標達成において、ボノボへのアプローチの方法が難しいと感じていたが、解決方法のヒントが得られた。各タイプに言えることではあるが、それぞれの弱さを自覚することが、強みを伸すうえで大事だと感じた。

そして、組織の結果や成果より先に「関係」に目がいくのも、保守・安定を重視するゴリラ、ボノボ組織の成功循環モデルでいう”関係の質”からのアプローチの意味することがようやく理解できたように思う。

現在の組織が変化を求めているのか、安定が一時的に必要なのか、その時に適したタイプが自社にいるのか、適切な配置となっているのか、採用・配置の視点として活用できる。 実務での活用例や具体的な声掛けの内容等、組織の活性化において参考にしたい。

類人猿分類公式マニュアル2.0 人間関係に必要な知恵はすべて類人猿に学んだ