組織とは何か? 成果を上げるための社会的機関として組織がある
マネジメントの役割について確認するために読んだ一冊。変化の時代におけるマネジメントを再考したい方にお薦めだと思う。1999年発行だが、現在でも刺激を受ける内容が多い。
この本で私が重要だと思ったキーワードや一節
- 組織における5つの原則(中略) 第四に、誰にとっても上司は一人でなければならない。(P14)
- 成果を上げるための社会的機関としての組織であるということである。そして、この組織をして成果を上げさせるための道具、機能、機関がマネジメントである。(P45)
- 成果を上げる秘訣の第一は、ともに働く人たち、自らの仕事に不可欠な人たちを理解し、その強み、仕事の仕方、価値観を活用することである。(P221)
感じたこと、気付いたこと
マネジメントとは何か?に関するヒントが多く、重要だと思ったキーワードを絞り込むことが難しかった。
組織における5つの原則はどれも大事だが、多くの人は、それぞれが同時にいくつかの組織に属することが多いと思うので、「誰にとっても上司は一人でなければならない」をどうやって実現していくかの重要性と難しさを再考する機会となった。 環境変化に対応するため、一つの組織内でさえ、複雑な組織構造となりがちである。
やはり、上司が複数いる状態は避けないと駄目だと思う。
そして、成果をあげるための社会的機関として組織があることを再認識し、そのために組織のメンバーの互いの強み、価値観を活用しようという意識や風土を根付かせる必要があることを理解した。この点だけでも組織内で共有できれば強い組織になれると思った。
変化の時代におけるマネジメントとして、多くの示唆が得られる一冊だった。